6月CPIの結果が発表されましたね。この記事は、「6月のCPIの結果」、「6月のPPIの結果」、「6/15時点の政策金利予測」をサクッと確認できます!
消費者物価指数
6/10に発表された5月の消費者物価指数のまとめです。
コアCPIは食料品やエネルギーを除いた商品とサービスの価格変動を示します。
コア・総合ともに市場予想を上回りました。また、総合CPIに関しては前月より上昇しました。図より、前月でインフレがピークアウトしたように見えましたが、今月の結果より覆されてしまいました。総合CPIは、エネルギー価格も考慮されているため、ウクライナ問題の影響を大きく受けます。その結果、コアは下落したのに対し、総合は上昇するという乖離が生じたものと思われます。インフレ率がさらに上昇したことで、FRBはより強気で政策金利を上げてくるのではないでしょうか。引き続き確認していきましょう。
結果(%) | 市場予想(%) | 前月(%) | |
総合CPI | 8.6 | 8.3 | 8.3 |
コアCPI | 6.0 | 5.9 | 6.2 |
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生産者物価指数
6/14に発表された5月の生産者物価指数のまとめです。
生産者物価指数は、生産者が財とサービスにかけたお金(≒卸売価格)の変動を示します。卸売り価格は消費者物価に転嫁されるため、生産者物価指数は消費者物価指数の先行指標と考えられています。
ちなみに、コアPPIは食料品やエネルギーを除いた商品とサービスに関する生産者の卸売価格変動を示します。
総合PPI・コアPPIともにはわずかに市場予想を下回りました。また、どちらも前月より下がっており、次月以降のインフレ率の上昇要因にはなりにくいと思います。しかし、前月からの下落幅が大きくないため、次月以降のインフレ率の低下につながるとは言いにくい結果だと思います。引き続き確認していきましょう。
結果(%) | 市場予想(%) | 前月(%) | |
総合PPI | 10.8 | 10.9 | 10.9 |
コアPPI | 8.3 | 8.6 | 8.6 |
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政策金利
6/8における6月以降の政策金利予測は表4のように、0.25~0.5%上昇が有力であり1.25~1.5%に落ち着くのではないかと予想されていました。しかし、6/10,14のCPI、PPIの発表を受け、6/15時点の政策金利予測は、各回において前回より0.5%高くなっています。これは、CPIが8.6%と、市場予測&前月を上回ったことにより、今後のインフレ拡大が懸念されたためであると考えられます。インフレ懸念が高まると、FRBは思い切って政策金利を上げてくる可能性があります。金利上昇は株価に逆風となりますので、さらに株式市場には厳しい風が吹くこととなるでしょう。
本金利予測は、将来のFRBによる政策金利がどれだけ上がるかを、金利先物をもとに計算したものになります。(参考:https://jp.investing.com/central-banks/fed-rate-monitor)この想定レートは都度更新されるため、定期的に確認していきましょう。
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